堀江由衣 11专访谈 ——历经三载,春夏秋冬,季节变幻,编织的“文学少女”的世界
堀江由衣さん11thアルバムインタビュー!季節は夏から秋、冬、そして春へ。約3年の時を経て紡がれる“文学少女”の新たな世界
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堀江由衣さんのニューアルバム『文学少女の歌集Ⅱ-月とカエルと文学少女-』は、2019年にリリースした前作『文学少女の歌集』の流れをくむ作品。どうして『Ⅱ』の制作に至ったのか、今回はどんな楽曲が収録されているのか、そして「月とカエル」とは何なのか? 気になるところをすべて、堀江さんに答えていただきました。
カエルの話をしていたら、カエルの曲が上がってきました
――新しいアルバムは10thアルバム『文学少女の歌集』を引き継ぐ形のタイトルとなっていますが、制作の経緯を教えていただけますか?
前回の『文学少女の歌集』は、写真のイメージやビジュアルの世界観から入っていって、その雰囲気に合った楽曲を集めていくという作り方をしていたんですけど、あれから2年ちょっと経って、自分の好きな世界観があまり変わっていなかったんです。前回は夏のイメージでしたが、今回は秋・冬~春のはじめくらいの季節感のビジュアルをまず作りたいなと思いました。タイトルも前回からの流れということで『文学少女の歌集Ⅱ』になりました。
――「文学少女」で「春のはじめ」というと、卒業のイメージも浮かんできますね。
私の中には最初はあまりなかったんですよね。2年17組だから、卒業しないので(笑)。でも、イメージ写真を作家さんにお渡しして、お願いすると、卒業がテーマになった曲が2曲くらいあったので「なるほど!」と思いました。
――今回はサブタイトルに「月とカエルと文学少女」と入っていて、リード曲のタイトルも「月とカエル」になっていますが、何か関連があるのでしょうか?
サブタイトルで何か付けたいなとは思っていて、「文学少女の逆襲」とか「帰ってきた文学少女」みたいな(笑)。それはまたアルバム制作の最後のほうに考えればいいかなくらいの気持ちでいたんですけど、sajiのヨシダタクミさんに書いていただいた「月とカエル」という曲が上がってきて、「月とカエルと文学少女」というタイトルがパッと浮かんだんです。曲自体もアルバムのテーマを表したすごく素敵な曲だったので、リード曲にさせていただきました。
――いろいろストーリーが想像できるようなタイトルですよね。
語感もいいですし、たまたま「月とカエル」を作っていただく直前に行っていたロケでカエルの話をしていたので、自分のなかでタイムリーだったというのもあって。
――カエルの話とは?
カレンダーやライブのパンフレットの撮影をしていたときに、ちょうどカエルがいたんですよ。私は好きなんですけど、スタッフさんにカエルが苦手な人がいて、その人のためにほかのスタッフさんがカエルを見つけたら除けてあげていたんですね。でも私は「カエル見たいんだけど!」とか言いながら遊んでいて。そんな感じでカエルの話で盛り上がっていた直後に「月とカエル」が来たので、本当にびっくりしたんです。「ヨシダさん、あの現場にいたっけ? なんで知っているんだろう?」って。曲も疾走感があるし、さわやかだし、エモさのある楽曲に仕上げていただいて、すごく素敵だなと思いました。
――歌詞にもカエルが象徴的に出てきていて。
カエルが出てくる曲って、たぶん私は初めて歌うと思うのですが、歌詞に「カエル」という言葉を入れるのって難しそうじゃないですか。自分で作詞をしたとしたら「どうやってカエルを入れる?」という話になったと思うんですけど、ヨシダさんの歌詞になった途端まったく違和感がないし、むしろカエルがすごく素敵な存在に感じられて。
――ヨシダさんとは今回が初タッグになりますよね。
以前『堀江由衣の天使のたまご』という私のラジオにヨシダさんがゲストに来ていただいたことがあって、そのときの台本に作家さんが「堀江由衣の楽曲は書かないんですか?」というようなことを書いてくださっていたんですね。それを収録中に言ってみたら「全然いいですよ」と言って頂けて、その場ではそれで終わったんですけど、その後、私が実際にアルバムを作りはじめた頃にもう1回ゲストで来ていただいて、そこで「あれ? そういえば前に曲を作ってくれるって言いましたよね?」という話になって(笑)。作家さんのおかげで1曲作ってもらえたというか、言ってみるものだなというか……。
――実際は1曲どころか、「月とカエル」を含めて3曲も作ってもらっていますね。
曲を作っていただくことが決まった後に、ダメ元でご相談してみたら、なんと引き受けて下さって。それで「こういう曲とこういう曲がアルバムに足りていない」というお話をしたら、2曲も作ってくださったんです。結果、3曲収録させて頂くことになりました。
――それが「25:00」と「ラブアテンション」ですね。
「25:00」は強めのマイナー曲が足りていなかったのと、それと女の子っぽい曲を作っていただいたんですけど、歌うとなるともう難しくて……! たぶんヨシダさんご自身で歌うとなんてことないと思うんです、ものすごく歌がお上手な方なので。今までの自分にない雰囲気の曲なので、すごく素敵だなと思いつつ、それと同時に「これ歌えるのかな?」と思いながら歌わせていただきました。「ラブアテンション」は元気な女の子のイメージで、今回のビジュアルの世界観からすると元気な女の子の曲って中々はまりづらい気もしますが、しっかりこの世界観に合っていて、且つ明るくて勢いのある曲なので、これもまたアルバムのなかでのポイントになる曲だなと思っています。
難航する楽曲選びのなかで道筋を作ってくれた曲
――ヨシダさんのように初参加の方もいれば、清竜人さんのように堀江さんの作品ではおなじみの方も楽曲提供されています。
清さんに書いていただいた「瑠璃色の傘を差して」は今回いちばん最初にレコーディングした曲で、かなり早い段階に出来上がってきた曲なんですけど、実は今回、曲選びに難航していて。素晴らしい曲がいっぱいあるなかで、自分のなかで何を歌えばいいのかなというのがなかなか決まらなくて迷っていたときに清さんの曲が来て、曲選びの道筋を作ってくださったようなイメージですね。ここまでオケがシンプルな曲も清さんの曲であまりなかったので新鮮でした。「難しいんだろうなあ」と思いながら歌いましたけど(笑)。
――実際に歌ってみて、難しかったですか?
そもそも私はバラードがあまり得意じゃないので難しかったのと、デモテープが清さんの歌で来るんですよ。それと比べると「大人と赤ん坊」「恐竜とアリ」くらいのレベルで歌の差を感じて。でも、アリにはアリのよさがあると思いながら(笑)。
――「スタートライン」は作詞があさのますみさん、作曲・編曲が大川茂伸さんです。
私のなかのゴールデンコンビですね。あさのさんは、歌詞もすごくお上手なんですけど、作詞をする際に他の収録楽曲の歌詞も全て目を通して、それと被らないテーマで書いてくれるんです。それはたぶん私だけじゃなくて、ほかのアーティストさんの詞で書くときもそうしていて、アルバム全体のことをすごく考えてくれているんだなというのを感じました。曲も大川さんが素敵に仕上げてくださって、学生らしい素朴さがありつつも、サビのところで大川さんらしい広がりのある、壮大な曲になっていくところで、今回のアルバムの楽曲選びの途中でもひとつの世界観を示してくれました。
――「君とさよなら」は堀江さんの曲のなかではあまりなかった感じの曲ですね。
だから逆に自分の中で新鮮で、自分でも珍しい曲を歌っているなと思いながら歌わせていただきました。この曲の作詞・作曲の吉岡大地さんという方とは結局レコーディングなどで1度もお会いできなかったんですけど、今回200曲近く聴いたデモテープのなかから3曲吉岡さんの曲を選んでいるんですね。どの曲もどなたが作ったかを見ないで選んでいるから、まさか同じ人とは思わなくて。
――あとの2曲は「チャイム」と「1/60フレーム」ですが、「チャイム」というタイトルからは学生らしいイメージが感じられますね。
サビの終わりに「始まりのベル」とあるので、「何かが変わる」とか「背中を押す」みたいな意味合いのある言葉をタイトルにしようと考えていたんですけど、学生で始まりのベルといったらチャイムじゃない?ということで、作詞家さんと相談させていただいてタイトルが「チャイム」に決まりました。最初はマイナスなところから始まって、最後に「前を向いていこう」となる歌詞なんですけど、私が自分で作詞をするときは頭から終わりまで「前を向こう」と書いてしまいがちで。でも、「自分のここが嫌い」という歌詞に共感できる人も多いんだろうなと思って、こういう詞を歌わせてせていただきました。
――「1/60フレーム」は列車の中の風景が目に浮かぶというか。
私のなかのイメージは山手線みたいな横に長いタイプの椅子じゃなくて、向かい合わせの席で、窓のところにペットボトルがギリギリ置けるか置けないかくらいの小さい台があって、そこに読みかけの本を置いていたりする、そういう景色が浮かびました。何でもない日常なんだけど、そういう時間が自分にとっては大事で、頭のなかでカシャ!ってシャッターを押しているようなイメージの曲ですね。
――そういう景色って、誰もが頭に思い浮かべられますよね。
実際そういう列車に乗ったことがあるかというと、ないような気もするんですけどね。
――今回のジャケ写やアー写の撮影では、どこかロケに行かれたんですか?
前回は尾道まで行かせていただいて、レモン畑で撮ったりとかレモン鍋を食べたりしていたんですけど、今回はご時勢のこともあって都内と、埼玉県の秩父に行ってきました。いや、秩父はすごかったですね! 埼玉県というと、さいたまスーパーアリーナのイメージが強いので、こんなに素敵な自然を味わえるところがあるんだと思って、びっくりしました。本当に景色が素晴らしくて、素敵なところでしたね。
――4月~5月にかけては『堀江由衣ライブツアー2022 文学少女倶楽部Ⅱ~放課後リピート~』が開催されます。約2年半ぶりとなるツアーへかける思いをお聞かせください。
前回のライブツアーがすごく楽しくて、あまり自分のライブって見返さないんですけど、記録用に撮ってもらった映像を見返したりしていて。たぶん生バンドが久しぶりで音が新鮮だからか、自分でも気に入ったんだろうなって。だからアルバムも『Ⅱ』だし、ライブも『Ⅱ』にしましょうというので、できるだけフォーマットみたいなものは前回のを崩さずにやりたいなという印象ではありますね。
――堀江さんのライブだと、かつては『堀江由衣をめぐる冒険』がナンバリングされていました。
そうやってシリーズ化していくのが私は好きなんだと思うので、できるだけ『Ⅰ』の雰囲気で『Ⅱ』をやりたいなと思っています。
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